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WLCのモビリティグループをわかりやすく解説【CCNA/CCNP対策】


概要

CCNAやCCNPでも出題されるWLCのモビリティグループについての解説です。

モビリティグループとは

同一ネットワーク内で、同じグループ名を付与された複数台のWLCのグループのことです。
※モビリティグループ名の大文字と小文字は区別される
同一モビリティグループ内で、無線クライアントのローミングをシームレスに行うことができるようになります。

例) WLC-Tokyo-AとWLC-Osaka-Bがあり、モビリティ名がWLC-MobGroupとして設定されている。

この場合、上記の2台のWLCは同じモビリティグループに所属していることになります。

なお、一つのモビリティグループには最大24台のWLCを含めることができます。(2025年10月時点)

モビリティグループの特徴

  • シームレスなローミング
  • WLC 間の情報同期・制御メッセージ交換
  • WLCの冗長化のため使用されることもある

モビリティグループを構成するための前提条件

①すべてのWLCの管理インターフェイス間で IP 接続ができる必要があります。

②モビリティ リストに登録されたコントローラ同士で、使っているソフトウェアのバージョンが異なると、レイヤ 2/レイヤ 3 のローミングが制限されることがあります。ローミング機能をしっかり使いたいなら、同じバージョンのコントローラどうし、またはバージョン 7 系で動いているコントローラどうしで揃える必要があります。

③モビリティ リストに含まれるすべてのコントローラは、同じ仮想インターフェイスの IP アドレスを設定しておく必要があります。これが揃っていないと、コントローラ間でクライアントの情報を正しく共有できず、ローミングがうまく動作しなくなることがあります。

④モビリティグループにコントローラを追加する際には、各コントローラの MAC アドレスと IP アドレスを事前に調べておく必要があります。設定時に“すべてのコントローラ間”で相互に通信できるよう、他のメンバーの MAC・IP 情報を使って設定を行うためです。

参考

【Cisco公式】ワイヤレスLANコントローラ(WLC)モビリティグループに関するFAQを確認する
【Cisco公式】Cisco Wireless Controller リリース 8.5 コンフィギュレーション ガイド-モビリティグループ
【ネットワークエンジニアとして】Cisco Wireless LAN - High Availability

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